暦物語

2013年7月15日 読書
やっと読み終わりました。

本の流れは、阿良々木くんの一年を追って、出会ってきた人たちとのサブエピソードが描かれた短編集。それぞれの「道」についての考え方からお話がスタートします。

前半は特に意味があんまりない。
後半、扇ちゃんのお話あたりからちょっとこれから先に影響してきそうな感じ。
特に最後、影縫さんが消え、臥煙さんが現れ、阿良々木くんが切り刻まれたと思ったら、なんともなくて何故か「くらやみ」に消された八九寺が復活・・・?

八九寺が再登場してくれたことは泣くほど嬉しいけど、どういうこと?っていう戸惑いのほうが大きいです。んー?
何となく予想というか予感というか、思うところはいくつかありますが、取りあえず続編を楽しみに待ちましょう。


以下いつもどおりいくつか心に止まった言葉を抜粋。

八九寺ちゃんのお話から。

「立ち止まることです。」
止まったらそこは道ではなくなるのです。
(p.92)

それをやった瞬間に道が道でなくなるタブー。
さすが迷えるカタツムリ。ロリかっけー!

撫子のお話の貝木の言葉。
「『なんでこんなものがはやっているんだ?』『はやったんだ?』というようなカオス状態を論じたいのならば、カオスの前の空白をこそ論じるべきなのだ」
「空白―」
「くらやみ、といってもいいがね。だから忠告してやろう、もしも『わけのわからないもの』がはやったときは―時代を疑え。己の足場を疑え。何かがヤバいんだと思え―危機的状況なんだと思え。人が仕掛けているにしろ、自然に発生したにしろ―それは、時代がくらやみに包まれているということなのだから」
(p.202)

貝木さんのいうことは何でかかっこいいね。何でかなるほど確かにって思ってしまうね。
私も騙されているんでしょうか?
くらやみ、っていうのは物語シリーズでは八九寺を消し去ったあのくらやみを連想させるのでやっぱりまだあれが関係してくるんでしょう。「暗闇」ではなく「くらやみ」なので。

忍ちゃんのお話で羽川との会話。

「だから―自分の利益や目的を放棄すること。個人的判断を持ち込まないこと。言い換えれば、捨て身であること、無私であること。それがポイントだって、忍ちゃんは教えてくれたんだよ」
「・・・・・・ポイントって、交渉の?隠し事の?」
「愛情の」
(p.342)

しのぶうううううう!いじらしい!かわいいなぁ!いい子だなぁ!あららぎくん大好きなんだなぁ!


まぁこれくらいにして、次の終物語を待ちつつ、アニメの物語シリーズセカンドシーズンを楽しみましょう。
猫物語(白)!個人的にはセカンドシーズンで一番好きな本でした。はやく全部みたい!
この間某所でセカンドシーズンは誰でも救いたい阿良々木くんが誰も救えなかった話というのを見てなるほどと思いました。誰も救えない阿良々木くんをしかと見届けたいと思います。

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