忍物語

2017年8月10日 読書
“たまには縁もゆかりもない女子を助けてみるのも乙だろう”
直江津高校の女子生徒が、相次いで失踪する事件が発生した。
ミイラ化した状態で発見された少女達の首筋には、特徴的な傷痕があって――?
大学一年生になった阿良々木暦は、犯人を突き止めるべく走り出す!
〈物語〉シリーズモンスターシーズン、開幕!
「講談社BOOK倶楽部」より


読みました。

前作の結物語ですっとばされた、阿良々木くんの大学生編。
モンスターシーズン第1作目。

まず最初に描かれているスーサイドマスターの初イラストがかわいい。
オフシーズンでの、あせろらボナペティはかなり好きだったので、スーサイドマスターが再登場したことが素直に嬉しい。

警察官になるための伏線のためか、推理メイン。
オフシーズンで出番のなかった八九寺も出てきました。
けど八九寺とのギャグパートが少なめだったことは残念。
最後もいつの間にか退場してるし。

老倉さんとは険悪というか、ずぶずぶになってる。部屋の鍵持ってて、勝手に寝にいける関係。。。いいのだろうか。。。

戦場ヶ原さんの中の人斎藤千和さんがセカンドシーズンあたりによく言っていた、羽川さんの探偵スピンオフが見たいという発言がとうとう本人の発言として本編に登場してしまっているのはさすが。

最後あたりの推理部分に関しては突っ込みどころ満載すぎて、読みながら納得のいくものでは全然ないけど、とりあえずスルーしておいた。1つだけ書くと、読者目線だと、少なくともスーサイドマスターが最初の1人を適当に襲いそこで突然死したと自供した時点で、(スーサイドマスターと貼交の共倒れじゃなければ、)第001話を覚えていれば貼交さんしか候補がいなくなるのだけど、木石さんに無理やりミスリードさせようとされている感じがすごかった。

全体的に会話劇にキレがなく、忍も色々と釈然としないし、臥煙さんは今作で一番ギャグ担当をしてしまい且つ最後まで何もしないおかげで、専門家の元締めであり何でも知っている最強のおねーさん感が全然出ず、何だかがっかりおねーさんになってますし、気の利きすぎた暗号は最後まで不自然なままだし、オチも許されたのか許されてないのかよくわからず、貼交さんと木乃伊化した子たちがどうなったのかわからないし、スーサイドマスターに関しては巻末を見るとまだお話がありそうだから、わからないことを一先ず棚上げにするにしても、最近刊行された物語としては何やら一番不完全燃焼感がありました。

具体的にどことは覚えてないのですが、地の文もこれまでと雰囲気が違うようなところがあったように思います。
ひとまず次巻を待つしかないですかね。

ただ最後の一節だけは耳が痛いですね。私もいつまでモラトリアムの中にいるんでしょうか。。


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